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天日干しをするお米作りは、それはそれはとても手間がかかります。現在、多くの米農家さんたちはコンバインを使って稲刈りと脱穀を同時に行い、収穫したもみを24時間〜48時間という短時間で機械乾燥しています。わたしたちは稲刈り機で刈り取った稲を、昔ながらの方法で一束ひとたば、手作業で柵にかけています。稲刈りとはさがけの作業は数日間に分けて行っていますが、それでも収穫できるお米の量はそれほど多くはありません。

およそ2週間程度、天日干しのお米は、干されている間にも藁の養分を吸い続けるので、機械乾燥されたお米よりも甘みがあり、旨味が強いと言われています。コンバインを使用して収穫していても、自家消費用のお米だけは稲架掛けしている農家さんがいるほどです。

私は15年ほど前から、群馬県沼田市で天日干しのお米づくりをお手伝いしています。
この田んぼでは、尾瀬の雪どけ水が流れる片品川を引き込み、関越自動車道の橋脚の下で毎年稲を育てています。

米農家からも分けて欲しいと言われる、この希少な天日干しのお米を、少量ではありますが皆様にも味わっていただければ幸いです。